インプラントの寿命は何年?適切なケアとメンテナンスで半永久!

インプラントの寿命は患者によって異なりますが、平均的には10年以上と言われています。寿命を延ばすには適切なケアや定期的なメンテナンスが必要であり、歯科医院や歯科医師の技術、信頼性の高いインプラントメーカーの選択も重要です。安価なインプラントを選択することや、適切なケアやメンテナンスを怠ることが寿命の短縮につながることがあります。

インプラントの寿命は何年?適切なケアとメンテナンスで半永久!

目次

  1. インプラントの寿命はどのくらい?
  2. インプラントの寿命を延ばす方法!将来的に交換しなくて済む方法
  3. インプラントの寿命を逆に縮めてしまうNG行為
  4. インプラントがその後脱落し寿命を迎えたら再手術で修理
  5. 年を取っても健康なインプラントでいるには歯科選びから慎重に

インプラントの寿命はどのくらい?

インプラントの画像
kreatikar

インプラントの平均寿命

インプラントの寿命は、患者のケアや状態によって異なりますが、一般的には10年以上から20年程度とされています。適切なメンテナンスとケアを行うことで寿命を延ばすことができます。

研究結果の中には20年経過して使われているインプラントが全体の7割存在するとするものもあり、長期的に使えることはまず間違いないです。

一生モノではないですが、他の治療法に比べて一番長持ちする可能性がたかいのがインプラントの特徴です。

またメンテナンス次第では半永久なので、費用が高いという理由だけで検討をやめるのはもったいないです。

歯ぎしりや食いしばりなど、歯に負荷がかかる習慣がある場合、インプラントの寿命は短くなる可能性があります。また、インプラントの設置時期や材質、形状などによっても寿命が異なるため、専門医に相談することが重要です。

前歯と奥歯のインプラントの寿命の違い

前歯のインプラントは咀嚼力が強くないため、寿命は比較的長いと言えます。定期的なメンテナンスを行い、適切なケアをすることで、数十年から数十年以上も使用することができます。

前歯のインプラントが長期的に維持するには、治療前に正しい診断・適切な手術計画・インプラントの選択をし、治療後は適切な咬合調整・口腔衛生管理・定期的な検診やメンテナンスが必要です。また、周囲の骨や歯肉の状態、患者の一般的な健康状態や生活習慣もインプラントの寿命に影響を与える可能性があります。

一方、奥歯のインプラントは、咀嚼力が強く、歯ぎしりや食いしばりの影響も受けるため、前歯のインプラントに比べて耐久性には限界があるので寿命は短いとされています。特に、奥歯に複数の歯を支えるブリッジ型のインプラントの場合は寿命が短くなる傾向にあります。

インプラントが最も長く使われたのは30~40年以上

1965年にスウェーデンのPer-Ingvar Brånemark医師が初めて骨に埋め込んだインプラントは40年以上使われました。インプラントの寿命は、患者のケアや状態によって異なりますが、適切なメンテナンスとケアを行うことで寿命を延ばすことが可能です。また、最近は技術進歩により、インプラントの寿命が長くなっています。

インプラントの寿命に関する参照URL

ブリッジや入れ歯とインプラントの寿命の違い

インプラントとブリッジと入れ歯の構造の違い
出典: www.japan-implant.info

ブリッジとインプラントの寿命の違いは?

ブリッジとインプラントはどちらも歯を失った場合に代替として使用される治療法ですが、寿命において大きな違いがあります。

ブリッジは、歯の欠損部分に取り付けるため、周りの歯を削って固定します。そのため、歯周病など周囲の歯のトラブルがある場合、ブリッジ自体にも悪影響を及ぼすことがあります。ブリッジを支える周りの歯に負担がかかり、寿命が短くなることもあります。適切なケアを行えば、10年以上持続することができます。

一方、インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込むことで支えるため、周りの歯に負担がかからず、自然な噛み合わせを再現することができます。また、周囲の歯のトラブルにも影響を受けません。適切なケアを行うことで20年以上持続することができます。

入れ歯とインプラントの寿命の違いは?

入れ歯とインプラントの寿命には大きな違いがあります。

入れ歯は周囲の歯や歯肉に摩擦や圧力をかけるので、周囲の歯や歯肉を痛めることがあります。また、入れ歯が装着されている部分の骨の吸収が進むことがあり、これにより入れ歯のフィット感がなくなり、痛みや不快感が生じます。一般的に入れ歯は5年から10年程度の寿命しかないです。

セラミック(差し歯)とインプラントの寿命の違い

セラミックの差し歯は天然歯に近い色合いであり、金属アレルギーを持つ患者さんにも適しています。ただ、セラミックは硬度が低く、割れやすいというデメリットがあります。 差し歯の寿命は、丁寧なメンテナンスを行えば10年以上持つことができます。が、割れた場合は交換が必要になります。

インプラントは寿命があるので永久ではなく「半永久」

インプラントはとても優れていて、年を取っても長持ちする治療法ですが、永久的な治療法ではありません。一般的に、インプラントの寿命は半永久的であるとされています。つまり、適切にケアを行っていても、インプラントは一生涯持続するわけではなく、ある程度の期間で寿命を迎えることになります。

インプラントの寿命は手術後のケアによって大きく変わる

インプラントの寿命には手術後の適切なケアが大きく影響します。

手術後のケアはインプラントが骨にしっかりと結合する役割を果たします。いつもの歯ブラシだけでなく歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用して、歯垢や食物のかすを取り除き、感染を防止するとよいです。また、定期的な検診やメンテナンスを受けることもとても重要です。

もしインプラント周囲の歯肉炎や、歯周病などが発生すると、インプラントの寿命が大幅に短くなることがあります。

歯磨きの方法にも注意が必要です。歯ブラシをインプラントに当てる際には、力を入れすぎないように気をつけてください。強い力でブラッシングを行うと、周囲の歯肉が傷ついたり、インプラントが緩んだりすることがあります。

インプラントの寿命を延ばす方法!将来的に交換しなくて済む方法

インプラントの画像
LionFive

手術後は定期メンテナンスする

定期的なメンテナンスとは歯科医による定期的なチェックとクリーニングのことです。これにより口腔内の状態を常にチェックでき、問題が早期に発見されます。

歯科医と協力しておこなう定期的なメンテナンスは、インプラント周囲炎や歯周病などの合併症を予防することができます。

メンテナンスでは、歯科医師が口腔内をチェックし、歯垢や歯石・歯肉炎や歯周病の有無を確認します。また、必要に応じてインプラントの表面をクリーニングすることで周囲の環境を清潔に保ち、インプラントの寿命を延ばします。

インプラントを入れた後の最初の1年間は、定期的なメンテナンスが必要です。その後は患者の状態に合わせて、半年ごとから1年ごとに検診を受けることが推奨されています。

喫煙を減らす、または辞める

喫煙は口腔内の環境を悪化させ、口内環境のバランスを崩すことがあります。また、喫煙は口腔内の血行を悪化させ、骨の代謝や修復を阻害することがあります。そのため、タバコをへらすことがインプラントの寿命を延ばすことに大きく繋がります。

実際に、喫煙者は非喫煙者に比べてインプラントの失敗率が高くなることが報告されています。また、喫煙者は、インプラント手術後の回復が遅くなることもあります。

したがって、禁煙はインプラントの寿命を延ばすために非常に重要な役割を果たすことができます。特に、手術前に禁煙を行うことで、手術後の回復を促進し、インプラントの成功率を高めることができます。ただし、禁煙には個人差があり、禁煙の方法や期間については、専門医と相談することが望ましいです。

参考文献

インプラントが欠けないよう歯ぎしりや食いしばりを治す

歯ぎしりや食いしばりは、噛み合わせの問題やストレスなどが原因で起こることがあり、インプラントに負担をかけることがあり、インプラントの寿命が短くなることがあります。

そのため、歯ぎしりや食いしばりを治すことが、インプラントの寿命を延ばすために有効であるとされています。

治療法としては、マウスピースを使って噛み合わせを調整することが挙げられます。また、ストレス管理など根本的な問題に対しても取り組むことが重要です。

有名メーカーのインプラントを選ぶことで寿命を長くする

有名メーカーのインプラントは、高品質な材料を使用しており、厳格な品質管理の下で製造されています。これによりインプラントの寿命を延ばすことができます。一方、安価なインプラントは、低品質な材料を使用していたり、製造過程での品質管理が不十分であったりすることがあります。これらのインプラントは、短期間で劣化したり、機能不全を起こしたりすることがあります。

高品質なインプラントは患者に快適な治療を提供するだけでなく、長期的な費用対効果も高くなります。

インプラントメーカーのおすすめ

近年、インプラント治療が広く普及しており、数多くのインプラントメーカーが存在しています。その中でも、日本でおすすめのインプラントメーカーをご紹介します。

  1. DENTSPLY SIRONAは、世界的に有名なインプラントメーカーの一つであり、高品質な製品を提供しています。また、日本国内にも多くのクリニックで使用されているため、信頼性が高いと言えます。

  2. MISインプラントは、イスラエル発祥のメーカーであり、日本でも多くの歯科医院で採用されています。特に、手軽に購入できる価格帯の製品が多く、コストパフォーマンスに優れていると評価されています。

  3. オーソライズドジャパンは、日本のインプラントメーカーであり、高い技術力と品質を誇っています。また、日本国内の歯科医院に特化したサポート体制が整っており、信頼性の高いインプラントメーカーとして知られています。

治療技術の高い信頼できる歯科を選ぶ

治療技術の高い信頼できる歯科医院を選ぶことは、インプラントの寿命をとても左右します。

インプラント治療には、手術後の適切なケアや定期的なメンテナンスが必要であり、歯科医師の技術力や経験が重要な役割を果たします。技術力が高く信頼できる歯科医師による治療は、インプラントの寿命を保つことに繋がるとされています。

信頼できる歯科医院であれば、治療前に適切な検査やカウンセリングが行われ適切な治療計画が立てられます。治療を受ける際には、歯科医師の経験や治療実績を確認し、信頼できる歯科医院を選択することが大切です。

インプラント寿命が長い歯科医院の特徴はこれ

1. 経験豊富な歯科医師が在籍している

2. インプラント手術の専門的な知識や技術を持っている

3. 歯科医師と患者とのコミュニケーションがスムーズである

インプラント治療には患者とのコミュニケーションが重要です。患者の要望や疑問に対して歯科医師が丁寧に答え、不安を解消することができる歯科医院では、治療の成功率が高くなります。これは契約前に確認できそうですね!

4. インプラント治療に必要な最新の設備を整えている

レントゲンやCTスキャンなどの診断機器や、手術に必要な専用の器具などを整えている歯科医院では治療の精度が高くなり、インプラントの寿命が延びることが期待できます。

5. 患者の口腔内環境や全身的な状態を考慮し、適切な診断と治療計画を立てている

6. インプラント治療に必要な手順を正確に行っている

手術前の検査や手術時の術式、手術後のアフターケアなどすべての手順を正確に行うことができる歯科医院では、合併症のリスクが低くなり、インプラントの寿命が延びることが期待できます。

自宅でのセルフケアの徹底がインプラントの寿命でもっとも大事

インプラントをするということは、過去のセルフケアが不十分だったことが原因で自然歯を失った可能性が高いため、より注意が必要です。自然歯を失った場合、歯周病や虫歯の発症が考えられ、歯の健康管理が不十分であった可能性があります。そのため、インプラント治療を行う前に歯科医師と過去の歯科治療歴やセルフケアについてのカウンセリングを受けることが望ましいとされています。

インプラントの寿命を逆に縮めてしまうNG行為

安さだけでインプラントをする歯科医院を選んでしまう

安さだけでインプラントをする歯科医院を選んでしまうと治療の質が低くなる可能性があります。インプラント治療は高度な技術を必要とするため、経験や技術力が不十分な歯科医師が手術を行うと、手術後のトラブルやインプラントの寿命の短縮につながることがあります。

また、安価なインプラントを使用することで、インプラントの寿命や品質に問題がある可能性もあります。

高品質なインプラントは植立体自体の材質や表面加工、形状などにもこだわりがあり、その分価格が高くなることが一般的です。

しかし、安価なインプラントは、材質や加工方法に問題があることがあり、長期的な安全性や寿命に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

さらに、インプラント治療には手術や歯科材料代など様々な費用がかかるため、安価な歯科医院を選ぶことで、必要な治療が省略されたり手術後のアフターケアが不十分になったりする可能性もあります。

治療費用は大切な要素ではありますが、経験豊富な歯科医師や高品質なインプラントを使用することが、長期的な安全性や治療効果を考えると望ましいです。治療前には、複数の歯科医院を比較し、治療内容や費用、歯科医師の経験や技術力などをじっくり検討することが大切です。

格安インプラントの可能性がある

安価なインプラントには、インプラントの本体や周囲の歯肉と接する部分に身体に悪影響を及ぼす可能性がある金属材料が使用されることがあります。

  1. また、歯科医師の技術力が不十分なことも重なると、手術中にトラブルが起こる可能性が高まります。手術中のトラブルはインプラント周囲の組織を傷つけ、治療後の経過に影響を与えることがあります。
  2. 安価なインプラントは周囲の組織に負担をかけるため、歯周病や歯肉炎が発生しやすくなるという面もあります。

メンテナンスをさぼる

インプラント手術後にメンテンスを怠ると、次のようなリスクが考えられます。

・歯周病の発症/隣接する自然歯やインプラントの損傷

  1. インプラント周囲の歯肉や骨が炎症を起こすと、周囲の骨や歯肉が破壊され、インプラント自体が傷つくことがあります。歯周病は、口内環境の悪化やセルフケアの不十分さが原因で発症することが多く、適切なメンテンスが行われない場合には、歯周病の発症リスクが高まると考えられます。

  2. ・インプラント周囲の炎症や感染
  3. インプラント周囲の炎症や感染が発生することがあります。炎症や感染が治療されない場合、周囲の組織が傷つくことがありインプラント自体が失われる可能性もあります。

インプラント歯周炎になってしまう

インプラント歯周炎とは、インプラント周囲の歯肉や骨が炎症を起こす病気であり、適切な治療が行われない場合インプラントが失われる可能性があります。

インプラント歯周炎はインプラント周囲の歯垢や歯石によって引き起こされます。歯周病菌が繁殖して炎症を起こし、周囲の骨が破壊され、インプラント自体も失われる場合があります。インプラント歯周炎の症状には、歯肉の腫れや赤み、出血、違和感、口臭などがあります。

インプラント歯周炎が進行すると、インプラント自体が不安定になり、痛みや動揺、噛み合わせの不調などを引き起こすことがあります。また、インプラント歯周炎が周囲の自然歯やインプラントにも影響を与え、隣接する歯も歯周病や虫歯を発症する可能性があります。

噛み合わせの調整が適切ではない

噛み合わせの調整はインプラントの寿命や機能性に直接関係するため、非常に重要です。

噛み合わせの調整が不適切な場合、インプラント周囲の骨や歯肉に過剰な負荷がかかり、それが原因で炎症や歯周病が発生することがあります。噛み合わせが不均衡な場合、歯ぎしりや食いしばりによってインプラント自体が破損することもあります。

適切な噛み合わせの調整には歯科医師や歯科技工士などの専門家が必要です。

治療の前に噛み合わせや咬合の状態を詳しく検査し、必要に応じて調整を行うことが重要です。

インプラントがその後脱落し寿命を迎えたら再手術で修理

インプラント治療を受けた患者さんにとって、インプラントが脱落したり、寿命を迎えた場合には再度手術を行うことが求められます。

幸い、インプラント治療は高い成功率を誇りますが、数十年にわたってインプラントを支える骨や歯茎の健康状態によっては、治療後に問題が生じることもあります。

そのような場合には、歯科医師と相談して、再手術を行うことができます。再手術には、新しいインプラントを挿入する手術や、既存のインプラントを修復する手術などがあります。

ただし、再手術を行う前には、治療後の経過や現在の歯周状態を検査することが必要です。再手術が適切な治療法かどうかを判断するために、歯科医師と十分な相談を行うことが大切です。

インプラント治療を受けた患者さんは、適切なケアを行うことで長期間にわたって正常な機能を維持することができますが、何らかの理由で問題が生じた場合には、再手術を行うことができることを知っておくことが大切です。

保証期間内なら無料で対応できる

保証期間内にインプラントに問題が発生した場合、無料で対応が可能な場合があります。ただし、保証内容や期間には歯科医院によって差があるので事前に確認することが重要です。

一般的に、インプラントには製品保証が設定されており、保証期間内にインプラントに問題が生じた場合、無料で修理または交換が行われます。ただし、保証期間中であっても自己負担金が必要な場合があるため、歯科医院の保証内容を事前に確認することが重要です。

また、保証期間を過ぎた場合でもインプラントの修理や交換は可能ですが、費用がかかる場合があります。修理や交換の方法や費用については、歯科医師と相談する必要があります。

定期メンテンスを怠ると保証適用外の可能性もある

インプラントの保証期間中に適切なケアを怠った場合には、保証が適用されない場合があります。インプラントは自然な歯と同様に適切なケアが必要であり、歯磨きやフロスの使用、定期的な歯科検診やクリーニングなどが必要です。

保証が適用されない場合には修理や交換にかかる費用が自己負担になることがあります。

年を取っても健康なインプラントでいるには歯科選びから慎重に

歯科治療は時間とお金がかかる上に、自分の健康にも直接関わる大切なものです。特にインプラント治療は高額であり、治療に失敗すると身体的、経済的ダメージが大きいため、歯科選びは慎重に行うことが必要です。

まずは、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。インターネットや友人の口コミなどを参考に、実績のある歯科医院を選びましょう。また、医院の設備や衛生管理などもチェックしましょう。

次に、インプラント治療に必要な専門的な知識や技術を持った歯科医師がいるかどうかを確認することも重要です。医師の資格や経験、実績を調べ、信頼できる医師を選びましょう。

最後に、治療費用についても確認することが必要です。インプラント治療は高額なため、事前に費用の見積もりをしておくことが大切です。また、医療保険が適用されるかどうかも確認しておきましょう。

以上の点を踏まえ、慎重に歯科医院を選び、健康なインプラントを手に入れましょう!

歯医者の窓口

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