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インプラントの寿命は何年?適切なケアとメンテナンスで半永久!
インプラントの寿命は患者によって異なりますが、平均的には10年以上と言われています。寿命を延ばすには適切なケアや定期的なメンテナンスが必要であり、歯科医院や歯科医師の技術、信頼性の高いインプラントメーカーの選択も重要です。安価なインプラントを選択することや、適切なケアやメンテナンスを怠ることが寿命の短縮につながることがあります。
インプラントの治療の流れ:1回法の場合
インプラントの治療の流れ:2回法の場合
1.カウンセリング・CT・治療計画
1-1.無料カウンセリング検査
プライバシーが守られたカウンセリングルームなどでカウンセリングを行います。現状を把握するために患者さんの口腔内や全身の健康状態、喫煙歴などを問診します。
初回カウンセリングは無料で、レントゲン検査の結果をもとに最適な治療方法や手順、治療やメンテナンスにかかる費用などについて提案があります。
カウンセリングでは口元の悩みや治療に関する疑問点などをクリアにしておくことが大事です。
1-2.CT撮影・精密検査
歯科医が口内を見て、むし歯・歯周病の有無・噛み合わせを確認します。
最も重要なのは残存歯や顎の骨の状態の確認で、レントゲン撮影を行うことでより正確に確認が行なえます。最後に口腔内のCTを撮り、欠けてしまった部位の骨量や質感を3次元で分析します。神経・血管・上顎洞や残存歯との位置関係も3次元で把握するのがポイントです。ここで各部位の位置関係を正確に分析しないとインプラント治療に支障が出てしまいます。分析結果から自分に合った歯型を作ってもらいます。
1-3.初期治療・治療計画説明
また、インプラント治療の前には以下のような治療も行われます。
- ・残存歯のむし歯・歯周病に対する治療
- ・残存歯の治療が見込まれない場合の抜歯
- ・禁煙指導、歯磨き指導
これらはインプラント治療の成功率を高めるために必要な作業であり、人によってはこれらに時間をかける場合もあります。
加えて、以下に当てはまる人もすぐに治療を始めない場合があります。
- ・全身疾患が要因で感染しやすい状態にある、または創傷治癒されにくい人
- ・糖尿病を患っており、血糖コントロールが上手くいっていない人
- ・骨量の不足がみられる人
特に骨量が不足している人の場合は、インプラント治療の前に骨を増やす骨造成治療を行うことがあります。骨造成治療は、自分の骨や人工骨材を用いて顎の骨の量や形状を整える手術です。これによりインプラントがしっかりと固定される土台が整備されるため、治療の成功率が向上します。
インプラント治療に関する説明は、必ず治療開始前に歯科医自身がおこなうので期間や口腔内の現状についてわからないことはすべて聞きましょう。また、治療を受ける自分自身が治療の目的や進行について理解し、歯科医と協力して治療を進めることが、インプラント治療の成功に繋がります。
2.インプラント埋入
2-1.一次処置:インプラント埋入
インプラント治療の一次処置であるインプラント埋入は、インプラント体(人工歯根)を顎の骨に固定する手術です。以下に、その手順を簡潔に説明します。
- 1.局所麻酔: まず、手術部位に局所麻酔を行い、痛みを抑えます。
- 2.歯肉の切開: 麻酔が効いた後、歯肉を切開して骨にアクセスします。
- 3.骨への穴開け: 歯科用ドリルを使って、顎の骨にインプラント体を埋め込むための穴を開けます。
- 4.インプラント体の挿入: 開けた穴にインプラント体(人工歯根)をねじ込んで固定します。
- 5.歯肉の縫合: インプラント体を埋め込んだ後、歯肉を縫合し、手術終了となります。
インプラント埋入手術後は、骨とインプラント体が結合するオッセオインテグレーション(骨結合)が進むのを待ちます。この期間は患者や骨の状態によって異なりますが、通常3〜6ヶ月程度とされています。骨との結合が十分に進んだことを確認した上で、二次処置であるアバットメント(連結部)の取り付けと最終的な人工歯(クラウン)の装着が行われます。
2-2.二次処置:歯肉治療期間
インプラント治療の二次処置である歯肉治療期間は、インプラント埋入後の骨とインプラントの結合(オッセオインテグレーション)が完了し、インプラント上部構造(アバットメント)を取り付ける段階です。
この期間は歯肉の形成や適切な歯肉の健康を確保するために重要です。通常、歯肉治療期間は2週間から数ヶ月かかります。治療期間は、患者の個別の状況や治癒力によって異なります。この期間中、歯科医師は歯肉の状態を観察し、適切な治療やケアが行われることを確認します。
3.アバットメント・人工歯の取り付け
- インプラントは主に3つの部品で構成されています。
- 1.インプラント体:これは通常、チタン製のねじ状の構造で、顎の骨に直接埋め込まれます。インプラント体は、骨組織と結合し、安定した土台を提供するため、数ヶ月の経過が必要です。
- 2.アバットメント:インプラント体が完全に統合された後、アバットメントが取り付けられます。アバットメントは、インプラント体と人工歯をつなぐためのコネクターの役割を果たします。歯肉を切開した後、インプラント体にアバットメントをねじ込みます。
- 3.人工歯(クラウン):アバットメントが固定された後、人工歯が製作され、取り付けられます。クラウンは、患者の自然な歯に似た形状と色で作られ、アバットメントにセメントまたはねじで固定されます。
4.定期検診
インプラント治療後の定期メンテナンスは、インプラントの長期的な成功と健康を維持するために重要です。
- 1.プロフェッショナルクリーニング: 歯科医師や歯科衛生士による歯石除去や歯のクリーニングが行われます。インプラント周囲のプラークや歯石を除去し、歯肉炎やインプラント周囲炎のリスクを低減します。
- 2.口腔検査: 歯科医師は、歯肉の状態、インプラントの安定性、上部構造の適合性をチェックします。必要に応じて、インプラントの締め直しや修理が行われることもあります。
- ビットウィングX線: 定期的にX線検査が行われ、インプラント周囲の骨密度や骨吸収の有無が評価されます。
- 3.オーラルヘルスケア指導: 歯科医師や歯科衛生士は、適切なブラッシングやフロッシングの方法を指導し、インプラント周囲のケアを助けます。
一般的にインプラント治療後の定期メンテナンスは半年ごとに行われることが推奨されますが、口腔衛生状態やリスク要因によっては、より頻繁に行われることがあります。定期的なメンテナンスを受けることで、インプラントの機能を長期間保ちトラブルを未然に防ぐことができます。
インプラント治療の費用相場
インプラント治療の費用は以下を確認しましょう。
①トータルの見積もり総額
②定期健診代がかかるか、いくらか
③保証期間はどの程度か
④治療風景の録画はできるのか
⑤実績のあるインプラントを使用しているか
インプラントの費用例
インプラントの費用はメーカーによって変わる
インプラント治療は使用するメーカーや1回法・2回法かによって変わってきます。
インプラントに費用を決める要因
- 1.インプラントの種類: インプラントにはさまざまな種類やブランドがあり、それぞれ価格が異なります。高品質な材料や最新技術を利用したインプラントは、一般的に価格が高くなることがあります。
- 2.歯科医院や歯科医師の選択: インプラント治療を行う歯科医院や歯科医師によっても、治療費用が異なります。経験豊富な歯科医師や専門のインプラント治療クリニックは、高い治療費を設定していることがあります。
- 3.地域や国: 治療費は地域や国によっても大きく変わることがあります。都心部や開業費用が高い地域では、治療費が高くなる傾向があります。
- 4.治療範囲: インプラント治療が必要な歯の数や位置によって治療費用が変わります。複数のインプラントが必要な場合や、上下の両方にインプラントが必要な場合は、費用が高くなります。
- 5.骨造成治療の有無: 骨量が不足している場合、インプラント治療の前に骨造成治療が必要になります。治療期間が延びるだけでなく追加の費用が発生します。
- 6.付加的な治療: インプラント治療に先立ち、むし歯や歯周病の治療が必要な場合、その治療費用も負担する必要があります。また、抜歯や一時的な仮歯の費用も考慮する必要があります。
インプラントの症例
インプラントの症例はこちらのきぬた歯科さんのHPが、症例が多くイメージしやすいです。ぜひご確認ください。
インプラントの費用を安く抑える方法はある?
インプラント治療は高度な歯科治療の一つです。その治療費用は一般的な歯科治療に比べて高額であり、負担が大きく感じるでしょう。治療費用を安くする方法はあるのでしょうか?
結論、インプラント治療の費用を安くする方法は基本的にありません。
安くならない理由1.保険が適用されない
一部の症例を除いて、インプラント治療は原則的に保険適用外となっています。そのため治療費用の全額を負担する必要があります。このルールは国によって定められており、治療費用を安くする余地はありません。現在はインプラントは自費診療となっており、歯科医院によって設定される料金にも差があります。
安くならない理由2.人工歯根の原材料費が高い
インプラント治療に欠かせない人工歯根は、純度の高いチタンで作られています。チタンは非常に貴重な金属であり、高品質の人工歯根を作るには高額な原材料費が必要となります
安くならない理由3.設備投資
治療の安全性や確実性を確保するためには、歯科用CTや衛生管理が徹底したオペ室、デジタルシミュレーションが可能なソフト、インプラントオペに必要な専用器具などが必要です。これらの設備を整えるためには高額な投資が必要となります。
安くならない理由4.技術料
歯科医師であれば誰でも行うことができますが、治療の精度は熟練度によって大きく変わります。豊富な知識と経験がある歯科医師ほど技術力が高く、質の高い治療を提供できるため、インプラントの費用には技術料も含まれています。
どうしてもインプラント治療を安くしたい人へ
医療費控除の活用
この制度は1年間に支払った医療費の総額が100,000円を超えた場合に、所得に応じて一定額の税金の控除を受けることができるというものです。インプラント治療も医療費控除の対象となっており、1本のインプラントを埋入しただけでもこの条件を満たすことができます。
ただし、還付される金額は個々のケースによって異なるため一概に語ることはできません。医療費控除の申告は確定申告と併せて行う必要があり、2月16日から3月15日の期間に税務署へ必要書類を提出する必要があります。
高額療養費制度の活用
この制度は医療費の自己負担額が高額になる場合に利用できるもので、加入している健康保険組合によって支払われる金額などが異なります。インプラント治療を受けた場合には、事前に健康保険組合に確認し適切な手続きを踏むようにしましょう。
インプラント治療で保険適用ではないかチェック
保険適用ケース:口腔がんや事故による歯の欠損
口腔がんや事故による歯の欠損など、特定の疾患や原因によって歯を失った場合には保険が適用される可能性があります。
事前に歯科医師と保険会社との間で書類や診断書を提出することが必要です。
生まれたあとにかかった病気や遭遇した事故であっても、咀嚼(そしゃく)機能を大きく害するような顎骨の欠損が認められる場合は、インプラント治療を保険診療で受けられることがあります。
ただし自分の責任で事故を起こした場合は、通常と同じようにインプラント治療は保険適用外となります。
保険適用ケース:生まれつきあごの骨が少ない
先天性の病気による顎の欠陥は医療保険が適用される場合があります。具体的には保険対象疾患に該当する場合や、手術保険が適用される場合があります。保険対象疾患に該当する場合は、一定の条件を満たすことで、インプラント治療の一部費用が医療保険で補償されることがあります。
保険適用ケース:手術保険が適用
手術保険は医療機関において受けた手術や麻酔に対して支払われる保険で、治療によって発生した医療費の一部を補償することができます。ただし手術保険の補償範囲や条件は保険会社によって異なるため、詳細は保険会社に直接確認することが必要です。
保険適用ケース:歯科総合保険
歯科保険を利用してインプラント治療にかかる費用を補償する歯科総合保険という商品も存在します。歯科総合保険に加入する前には、保険の内容や加入条件をしっかりと確認することが重要です。