インビザラインができない症例まとめ!自分は適応できる症例?
インビザラインができない症例の代表的なものをまとめました。また、インビザラインが適応できなかった写真もSNSから調査したので参考にしてみてください。
インビザラインができない症例(適応)一覧
インビザラインができない症例1.歯周病の症状が重い
重度の歯周病は、歯周組織の炎症が進行し、結果として歯槽骨(歯を固定する骨)が溶解してしまう状態を指します。この骨の溶解が進行すると歯が安定的に支えられなくなり、最終的に歯が抜け落ちる可能性があります。
炎症が軽度である場合や歯肉の出血が見受けられない場合は、一般的には歯周病は骨にまで進行していないと見られ、その状態は比較的軽度と考えられます。
しかし、歯槽骨が溶解し歯が不安定になると、インビザラインによる矯正力が加わることで歯が抜け落ちるリスクが高まります。これはインビザラインだけでなく、他の矯正手段にも当てはまるため、重度の歯周病の存在下では歯科矯正は推奨されません。
歯周病が確認された場合は、その疾患をまず完全に治療し、その後に矯正治療を行うのが最善のアプローチとなります。
インビザラインができない症例2.叢生の症状が重い
叢生は、歯が整列せずに乱雑に並んでいる状態を指します。この問題は、顎が小さいか歯が大きいためにスペースが不足することが原因であり、幼少期の顎の成長に大きく関わります。
歯が大きくずれていると移動範囲が大きくなり、特に重度の叢生の場合歯の移動スペースが必要で抜歯が考えられます。しかし、インビザラインは平行移動が難しいため大きなずれを修正するのは難しいです。これらの理由から、重度の叢生の症例では他の矯正方法が推奨されます。
インビザラインができない症例3.骨格に問題有
重い受け口の症状
受け口は、下顎が上顎よりも前方に突き出ている状況を指します。これは「下顎前突」や「反対咬合」とも表現され、上下の顎が通常の位置からズレていることが原因となります。
受け口の場合、下顎の動きが制約され顎には常に負荷が掛かっています。これが長期間続くと顎関節症を引き起こす可能性があります。重度の受け口では矯正治療と並行して顎の外科的な手術が必要になることがあり、その場合インビザラインではなくワイヤー矯正が必要となることが多いのでインビザラインができない症例の一つになります。
重い出っ歯
出っ歯は、上の歯が下の歯よりも前方に出ている状態を示します。これは「上顎前突」とも表現され、主に上顎の過度な成長や、下顎の発達不足が原因となります。
骨格的な問題がある重度の出っ歯の場合は、歯科矯正治療と同時に顎の外科手術が必要になることがあります。このような状況では矯正力が比較的弱いインビザラインでは対応が難しい可能性があり、ワイヤー矯正など他の方法が適しています。軽度の出っ歯の場合は歯科矯正だけで症状が改善されることもあります。
これもインビザラインができない症例の一つです。
重い過蓋咬合
インビザラインができない症例4.抜歯が多い
歯の配置により移動スペースが限られる場合、通常抜歯が行われます。ただし、抜歯が多い場合インビザラインの適応は難しくなります。
これは、インビザラインが歯の外側や内側への移動には適しているものの、大きな平行移動には対応が難しいため、インビザラインができない症例となることがあります。従って、多くの抜歯が必要な場合は、インビザラインとワイヤー矯正の併用、またはワイヤー矯正のみで矯正治療を進める必要があります。
インビザラインができない症例5.インプラントが多数入っている
インプラントは失われた歯の部分に人工の歯根を埋め込んで人工歯を取り付ける治療法です。通常チタンやチタン合金が歯根部分に使用されます。
矯正治療では歯を移動させるために歯根膜という膜を収縮させますが、インプラントではこの歯根膜が存在しないため、矯正で動かすことはできません。したがって、インプラントが入っている場合、矯正治療としてはワイヤー矯正を検討する必要があります。
インビザラインでの矯正が難しい場合は...?
1.ワイヤー矯正にする
最も一般的で歴史の長い矯正方法で、軽度から重度の不正咬合まで幅広い症例に対応可能です。インビザラインでは対応が難しい重度の出っ歯や受け口、叢生、抜歯矯正などもワイヤー矯正なら治療可能です。
2.裏側矯正にする
矯正装置を歯の裏側に取り付ける方法です。見た目に配慮したい方に適していますが、表側矯正と比べると対応できる症例が限られます。装置の装着には専門的な技術が要求されるため、一部のクリニックでは提供していないこともあります。
3.コンビネーション矯正にする(ワイヤー矯正とインビザラインの併用)
ワイヤー矯正とインビザラインを組み合わせて使用する方法です。まず、ワイヤー矯正で大きく動きを必要とする歯の位置を調整し、その後インビザラインで微調整を行うことが一般的です。これにより、インビザラインの見た目の良さとワイヤー矯正の強力な調整力を活用することができます。
4.外科的矯正
骨格に異常を伴う場合には単なる矯正装置だけでは対応できず、外科的な手術が必要となることがあります。これには形成外科、口腔外科、美容外科などが関わることがあります。
5.専門医の相談
個々の症例により最適な治療法は変わるため、矯正歯科専門医に相談することが重要です。治療の進行について、適切なアドバイスや案内を受けられます。
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インビザラインができない症例だった口コミ一覧
実際にできるとしても、矯正期間や費用がサイトの金額よりも大幅に増えるのは辞めてほしいですよね....
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歯医者の窓口
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