オーバージェットとオーバーバイトの違いは?矯正でキレイな歯並びにしたい!
オーバーバイトとオーバージェットの違いをわかりやすくまとめました。自分の歯が出っ歯か心配でしょうか?どちらも +2〜3mmが理想の正常値になります。マイナスのときは深刻ですので歯科で診療してもらうことをおすすめします。
オーバージェットとは?
「オーバージェット」と「オーバーバイト」という用語は、歯の配置に関する評価基準を示しています。
オーバージェットはわかりやすく言うと、上下の前歯がどれだけ前後にずれているかを表します。
上の前歯が下の前歯より前に突き出ている場合、つまり出っ歯の場合、オーバージェットはプラスの値を示し、逆の場合はマイナスの値となります。正常範囲は+2~3mmとされ、この値が大きくなるほど、噛み合わせの問題が存在することを示します。
小さいほど理想の値です。測り方は画像のとおりです。
オーバーバイトとは?
一方、わかりやすく言うとオーバーバイトは上下の歯がどれだけ重なっているか、つまり噛み合わせの深さを示します。これは垂直方向の重なり具合を表し、多くの重なりはプラスの値、少ない重なりはマイナスの値を示します。正常値(理想)はこちらも+2~3mmとされています。
マイナスのオーバーバイトは、上下の前歯が接触せず開咬(かいこう)の症状を示します。
一方、大きなプラスの値はディープバイト(過蓋咬合)を示し、この状態では上の歯が下の歯を完全に覆い下の歯が見えない状態になります。これは顎の動きを制限し、顎関節痛や歯肉炎を引き起こす可能性があります。
オーバージェットとオーバーバイトの違い
オーバーバイトの測り方は画像のとおりです。
オーバージェットとオーバーバイトの違いを簡潔にまとめる
オーバージェットとオーバーバイトは、上下の歯の噛み合わせに関する2つの重要な尺度であり、それぞれ異なるアスペクトを測定します。
- 1.オーバージェット:これは上の前歯と下の前歯の前後位置関係を示します。具体的には、上の前歯が下の前歯よりもどれだけ前に出ているかを測定します。
- 2.オーバーバイト:これは上下の歯の噛み合わせの深さを示します。具体的には、上の前歯が下の前歯をどれだけ覆っているか(垂直方向に)を測定します。
オーバーバイトとオーバージェットまとめ
オーバージェットとオーバーバイトは、時に見落とされがちな問題です。これは、歯列が整っている場合でも、これらの問題が存在する可能性があるためです。特に、食べ物を噛むという基本的な機能に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
もし食事を摂るのが困難な症状が観察される場合、または何か異常を感じる場合は、専門的なアドバイスを求めるために歯科矯正専門医に相談することをお勧めします。
このような問題は日々の生活の中ではなかなか気づきにくいものですが、適切な診断と治療により改善することが可能です。したがって、何か異常を感じたときや疑問が生じたときには、遠慮せずに矯正専門医に相談することが重要です。
正しい噛み合わせは健康的な口腔環境を維持し、食事を楽しむための基礎となります。虫歯や歯並びの問題がなくても、食事を摂るのが難しいと感じる場合は、オーバージェットやオーバーバイトが原因かもしれません。
そのような場合は専門医の意見を求め、必要なら矯正治療を受けることで、より良い口腔環境を実現することができます。
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